涼本和華ちゃんにいただきました! その男、太腿フェチ 「中尉、あとでこの報告書を提出して来てくれないか?」 司令部に出勤すると、珍しく先に来ていたマスタングが、満面の笑みを浮かべてホークアイに一束の書類を手渡した。昨日は随分と遅くまで残っていたようだから、その時に終らせたのだろう。 何よりも、彼のこの笑顔が、全てを物語っている。 「わかりました。確かにお預かり致します」 褒めて欲しくて早々に出仕してきたのは明白だったが、ホークアイは表情を動かすことなく、それを受け取った。褒めてやってもよいのだが、そもそも当然のことをしているのに、わざわざ褒めてやる必要性を認めなかったからであるが、マスタングはつまらなそうな顔をした。 「リザちゃん」 そのまま踵を返そうとしたホークアイをマスタングがにやけた声で呼び止める。司令部では、職場では名前を呼ばれるのは好きではないし、断っていたはずだが……。 だから、ホークアイは最高に不機嫌な顔を作って振り返った。 「なんですか?」 「ちょっとこっちへ来てくれたまえ」 ホークアイの不機嫌をものとせず、マスタングは童顔に童子のような笑顔。 たかが上官、されど上官。 ため息をついてホークアイはマスタングの傍らに立つ。 立った瞬間、腕が伸びて来てホークアイはバランスを失ってしまった。全体重がマスタングの上に倒れて、まるで横抱きにされたような形になってしまう。 「大佐!」 抗議するホークアイに、マスタングはすまして答えた。 「いい仕事をした時は、ご褒美が欲しいんだが」 「なぜ私が大佐にご褒美を差し上げねばならないのですか?」 ホークアイの正当な主張は、マスタングの唇にあっさり吸い込まれて消えた。不遜な悪戯者は、笑みを絶やさずにホークアイの唇を貪り、右手が内股を撫で回した。 漸く唇を離したマスタングは、きつい視線で自分を睨んでいるホークアイに短く答えた。 「それは、君が私の副官だからさ」 あきれ返ったホークアイは、太腿を撫で回すマスタングの手をぴしゃりと叩いて、何事もなかったかのよう彼の側を離れたのであった。尤も、高鳴った心拍数は隠し切れなかったのだけれど。 ------ 「オフィスラブで…」というリクエストに快くこたえて下さいました!! 当然のことで褒めてもらいたがっている大佐がうざ可愛いです…!いや、うざムカつく…!(ただの悪口) 実心臓ドキドキリザちゃんを抱きしめたいです!!こういうお話大好きなのでキュンキュンですでへへ!和華ちゃんありがとううう!!! |